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2026/03/17 20:46
年に2回、親父とメッセージのやり取りをする。1度目は俺の誕生日に、もう1度は親父の誕生日に。
基本、親父からは誕生日おめでとうを含んだありきたりのメッセージが届く。ここ数年、それに長文メッセージで返すことにしている。
無口な親父だから、あまりまともな会話をしたことがない。だからこそ、メッセージでのやり取りはとても貴重なんだ。
歳をとるにつれ、自分の年齢と親父を重ねるようになった。この歳には親父はもう俺を育てていた。それどころか、子供を4人授かっていたのだ。
今の俺が、異国の地で4人の子供に囲まれて生きている姿を想像すると、あの無口な親父の本当の姿が、少し見えてくる気がする。
そんな親父が珍しく、文章を多めに書いたメッセージを送ってきた。その写真に写っていたのは、昔親父が作ってくれた俺への誕生日プレゼントだ。
当時インテリアデザインを専攻していたハシシは、部屋の改造にハマり、家具も自分でデザインしたものを置きたいという願望が強くなり、テレビ棚をデザインし、これを誕生日に作って欲しいと大工の親父に頼んだのだ。
はじめはいやいやだった親父も、母親の後押しもあり、文句を言いながらも引き受けてくれた。
そして、デザインのことだけを考え、実用性の伴っていない絵を忠実に、しっかりと機能するよう色々と工夫を重ね、思い描いていた完璧なものを作ってくれたのだ。

あれから時はたち、今ではアメリカを離れた俺の代わりに、親父が大事に使ってくれているみたいだ。
素敵な誕生日の思い出をありがとう。