2024/05/14 01:58


今夜はライトJKTの

Road Trip: NIRVANA"


のデザインにまつわる物語について書いてみよう。





タイトルになったRoad Tripは友達と行くちょっと遠めのドライブみたいな意味で、Nirvanaは極楽の地とか悟りの境地って意味。ある2人が最高のセッティングを求めてストーナー旅をするお話が元になっている。


ここでみんなに、ストーナー版ハングオーバー、何でもありの男だけで行くような小旅行を想像してみてほしい。アクシデントが起きないわけがない。





幼馴染で親友のふたりは今まで色んな場所で数々の伝説(黒歴史)を作ってきた。記憶を飛ばすまで馬鹿をやってしまうなんてことは当たり前、財布が空っぽになってもお構いなしで遊び続けるような奴らだ。


そんな2人のうちの1人がある日、もう1人に向かってこう言った。


" So where we go..? " (じゃあ次はどこに行く?)


そう言われたもうひとりは何も考えずに、

「ロケットで宇宙に行って、地球を見ながらぶっ飛んでみたいよな!」と。


その日も笑いながら別れて、また明日にでも顔を合わせるのだろうと思っていた。まさかその日が半永久的な別れの日になるなんて…


それから時は経ち、最後に親友に会った日から10年の月日が流れていた。" じゃあ次はどこへ行く? "と聞いたほうは超がつく億万長者に。" 宇宙に行って~ "と返していたほうはホームレスになっていた。そんなふたりがある日道端で偶然再会する。


「もしかしてアンタ…」

「おまえもしかして…!」


久々にあった2人はまるであの日に戻ったかのように話し込んだ。サクセスストーリーと転落人生。時には涙ながらに、時にはギャグを交えながら話し込んで、今まで連絡もせずにごめんと互いに謝った。


そして、億万長者のほうがある告白をする。


「実は俺、こんなに金を持てるようになったけど余命が…」


そう言って黙り込んだかつての相棒に、ホームレスの男がこう言ったんだ。



" So where we go..? "



中編へ続く